2005年春 三宅島
※詳しい位置図は三宅島観光マップを参照のこと
島の北東部、椎取神社付近の椎の大木。この付近は坪田高濃度地区の北側に隣接し、火山ガスの濃度が高い地区に当たるため、高木はほぼ枯死している。
埋もれてしまった椎取神社の鳥居
椎取神社は谷筋にあったため、2000年7月の噴火後、泥流が流れ込むようになり、たちまち埋没してしまった。奥に見えるのは、やはり埋もれてしまった社(やしろ)。

島の東部、御子敷付近(高濃度地区)の渓流に見られる枯死した針葉樹の植林。林床の緑はシダ類。
島の東部、三池地区の枯死した針葉樹林と、砂防堰堤。三池地区は坪田高濃度地区の中でも、とくに火山ガスの被害が顕著なところである。このため、現在でも住民は戻ることが出来ない。酸性雨のため堰堤の鋼製矢板にも錆が浮いている。
酸性雨によりトタンが腐食して骨組みだけとなった小屋(三池地区)
大路池(マール)付近のタブノキ。この付近でも枯死した木が目立つが、他の地域よりは少ない。三宅島本来の植生が見られる。
噴煙を揚げる雄山。
村営牧場付近の鉢巻き道路より雄山を望む。鉢巻き道路より上の森林はほぼ壊滅状態である。
荒廃した斜面を刻むガリー(gully:雨裂)
火山灰が厚く堆積したため、斜面の浸透能が低下し、表面流が発生してガリ侵食を生じた(村営牧場付近)。
酸性雨により腐食したフェンス。直径25mmもある鉄製のフェンスが酸により腐食してしまった。(村営牧場付近)
火山灰に埋もれて放置された自動車の残骸。酸による腐食が著しい。
島内の東部、および南西部は「高濃度地区」として、また鉢巻き道路より上は「危険区域」として立入が規制されている。
鉢巻き道路付近の森林の状況林床にはまるで白骨のように枯損木が散らばっている。