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トピックス/TOPICS

身近なテーマを題材に、雑文を書いています。興味のある方はどうぞご覧下さい。

[バックナンバー]
3.衛星写真から見た世界の景観

A.Googleマップ
 検索エンジンで有名なGoogleは7月14日、「Googleマップ」と「Googleローカル」の日本語版の提供を開始しました。衛星写真や航空写真を利用した地球地図ソフト「Google Earth」の画像(精度はやや落ちる)と連動するサービスで、「Google Earth」の衛星写真画像や地図の上に、検索した情報を表示することが可能です。日本の地図はゼンリンが提供しており、都市部では建物の形が表現されるなど、かなり詳しい情報を得ることができます。地図サービスのMapionと比較すると、その違いがよくわかります(図1,2)。ただし、Mapionの最大縮尺が1/1500であるのに対し、Googleマップでは1/3000程度と思われます。また、地方や山間部では当たり前だですがほとんど情報がありません。この点は等高線を表現できるyahoo Mapの方がよいでしょう。肝心の写真ですが都市部(ほぼ東京のみ)では高解像度ですが、地方や山間部では解像度の低い写真が使われています(図3,4)。なお、googleローカルを使うと地域を限定した情報検索ができます。
 このサービスの最大の特徴は、拡大・縮小・移動をシームレスにおこなうことができることです。マウスをぐりぐりと動かすだけで自由に図を動かすことができ、またそのレスポンスは非常に高速です。もちろん、これからアクセスが集中することが予想されるため、いつまで今の環境が継続されるかわかりませんが、天下のGoogleのことですから、ちゃんと対応するでしょう。
ということで、せっかくの機能を試すため、世界中の地形や構造物などのリンク集を作成しました。なお、投影法は不明ですが、たぶん「正距円筒図法」だと思います。このため、高緯度ほど歪みが大きいので注意して下さい。


図1 Mapionの表示画面

図2 Googleマップの検索画面

図3 Googleマップでの衛星写真(?)画面

図4 図3のはるか上空からみたときの画面
Googleマップによるリンク集
分類 名称
都市・城 皇居(東京)
     故宮(中国・北京)
        オランダ(アムステルダム)
        ベルサイユ宮殿(パリ)
        上海(中国)
     バッキンガム宮殿(英国・ロンドン)
         クレムリン宮殿(モスクワ)
      ホワイトハウス(米国・ワシントン D.C.)
火山 セントヘレンズ山(米国)
             富士山
      マウナロア(米国・ハワイ島)
        ベスビオ(イタリア)
        白頭山(北朝鮮・中国)
        タンボラ(インドネシア)
        クラカタウ(インドネシア)
耳海(erhai,雲南省)
        ガルダ湖(氷河湖,イタリア)
山岳 アパラチア山脈(米国)
        エベレスト(チョモランマ)
        デビルスタワー国立公園(米国)
        梅里雪山(雲南省)
        マッターホルン(スイス)
三角州 鳥趾状三角州、ミシシッピーデルタ(米国)
        三角州,ガンジス川河口(バングラディシュ)
        円弧状三角州,ボルガ川河口(カスピ海)
        三角州,ダニューブ川(ルーマニア)
        紅河河口(ベトナム)
    扇状地、デスバレー(米国)
人工改変地 伐採によるfish born(アマゾン)
     ギザのピラミッド(エジプト)
        パナマ運河(パナマ)
        スエズ運河(エジプト)
断層 活断層,サン・アンドレアス断層・ガーロック断層(米国)
        クック山,アルパイン断層(ニュージーランド)
砂漠 バルハン砂丘,ルブアルハリ砂漠(サウジアラビア)
        縦列砂丘,ルブアルハリ砂漠(サウジアラビア)
氷河 パタゴニア(サン・ラファエル湖国立公園)
その他 シュバルツバルト(ドイツ)



B.Google Earth
 Googleマップはブラウザベースで利用できますが、Google Earthはアプリをインストールする必要があり PC のパワーも それなりのものを要求します。さらに、別途DirectXがインストールされている必要がありますが、それでもすばらしいソフトです。電子地球儀として自分のPCには必ずインストールしておきたいソフトです。衛星写真や航空写真はGoogleマップのものより解像度が高いものが使用されています。図6は図3と同じ箇所の最大倍率画像です。ただし、このような大縮尺の画像を利用できるのは都市部(たぶん、日本では東京中心部だけ)のみで、それ以外の解像度は低いままです。また、さまざまなオプションがあり、地震データを重ねることもできますが、使いこなすには時間がかかりそう。

図5 GoogleEarthのオープニング画面

図6 図2と同じ箇所の最大縮尺画像

図7 ニューヨークのビルを3D化し斜めから見た画面

図8 関東地方の地図に震源データを重ねた図

4.Yahoo,航空写真に対応した「スクロール地図(ベータ版)」を発表

 Yahoo! JAPANは11月15日、「Yahoo!地図情報」に、Ajax技術(※)を活用した航空写真対応のスクロール地図機能の提供(ベータ版)を追加しました。スクロール機能は、JavaScriptの非同期通信機能を使ったことにより、画面描画などを並行して処理することで、ページごとの地図データの再読み込みを軽減し、操作性を大幅に向上させました。また、国内では最大規模となる航空写真も収録し、全縮尺に対応して表示できます。

http://map.yahoo.co.jp/beta/index.php

A.画面のスクロール
 この手のサービスと言えば、上記で解説したGoogleMapが先行していますが、スクロール地図もなかなかのものです。少なくとも、首都圏など人口密集地ではGoogleMapより縮尺が大きい新しい航空写真を掲載しています。スクロールはとてもスムーズで、GoogleMapもそうですが、今まで1枚ずつしか表示できなかった地図がシームレスに表示できるメリットは大きいでしょう。これによって、他の地図表示サービス(マピオンやMapFan Web、ちず丸等)との差別化は明瞭です。

B.最寄り駅所要時間
 あとひとつ、GoogleMapになくて、スクロール地図にあるもの。それは、最寄り駅までの所要時間を計算してくれる点です。たぶん、GISにより主要道路の距離を瞬時に計測し、時間を割り出しているのでしょうが、なかなか便利です。欲を言えば、クリックするとその経路を表示してくれる、などということができればなおのこと使い勝手が良くなります。現在はベータバージョンなので、どんどんと要望を言えば、実現できるかもしれません。

図9 六本木ヒルズ(YahooMap)
写真がきれいで新しい


図10 六本木ヒルズ(GoogleMap)
写真が古く、鮮明度に欠ける
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